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2009年11月24日に三重県津市の武内病院様が遷宮祭を執り行いましたのでご紹介させていただきます。

病院建物が新しく完成したのを機会に別の所にお祀りされておりました外祭のお社を新しく病院敷地内に遷座されました。

昔から武内家に伝わる石神様と稲荷様の二殿です。

 

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当日は津市内の結城神社様が遷宮祭を執り行って下さいました。

先ず始めに旧のお社から新しいお社へお移りいただくために、神官様にその旨の祝詞を奏上いただき、その後関係者が玉串をお供えしてから神官様が御神体を出され白布で覆われました。

新しいお社までの道中、人の息がかからぬよう口元には覆面を着け、白い手袋をして御神体をお運びさせていただきました。

 

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新しいお社にお納めいただいてから献饌、祝詞奏上 玉串奉献と続き、この日お集まりの親類・縁者の皆さんでお祝いの杯が交わされ無事、遷宮祭が執り行われました。
今回のお仕事は以前にこの日記でご紹介させていただいた神鋼電機(現在のシンフォニアテクノロジー)様の現場でお世話になった
清水建設株式会社様よりお話を下さいましてお仕事させていただきました。新しい場所の選定から御神体の大きさの確認、お社の内部調度品、お供え用具まで詳細な打ち合わせが行われた後に製作にかかりました。

 

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確認したところ石神様の御神体が大きな丸い形をした石で、お社の扉から納めさせていただこうとすると相当大きなお社になってしまいます。
そこで宮忠の第一製作部(別注品製作担当)の主任と打ち合わせを行い考えていたところ良いアイデアが出ました。
当初、お社の胴の裏側に建具の様な扉をつけて・・と考えていましたが、第一製作部主任が胴の羽目板を可動式にすることで外観を損なわずに自然な形で納まるように考え出したのです。これはよい方法でした。これからも活用できる方法です。

今回のような案件でお悩みの方がございましたらご連絡くださいませ。
厳かな中に行われた遷宮祭と真新しく据えられたお社をご紹介させていただきました。何かのお役に立てれば幸いです。