外宮前「伊勢せきや」さまに、新店舗を建築にあたり、別注型妻入屋根銅板葺きを製作し納入据付をさせていただきました。

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ご商売に縁のある御神体をお祀りされるのに伊勢宮忠に製作を依頼していただきました。

店舗は伊勢神宮外宮前にございます。是非伊勢にお立ち寄りいただいた際には御覧くださいませ。

一般の方でも拝見できます。

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某工場にある神社の修繕をお手伝いさせていただきました。年数が経ち傷んだり風化した鳥居や玉垣、灯篭の新調・修理です。149284_585362118155487_981362944_n 537423_585362124822153_712432551_n

 

塗装を塗り直す前に下地の処理を行います。

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腐ってしまっている木地は新調します。

 

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新調するまでには修繕も行うお客様が多くみえます。予算ともご相談させていただきながら、可能な限り修理をさせていただきました。

20年前の神宮式年遷宮の際に外祭神殿を造らせていただいたお客様が、今回の遷宮にあわせ今回も伊勢宮忠にお社を製作依頼していただきました。

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その当時の先輩職人が何を感じながらこの神殿を製作していたのか、思いを巡らしながら工場で出来上がっていく神殿を毎日見ていました。
出来上がった神殿は今回の納入を控え製作現場に据えてありました。その間に皇学館大学の学生さんの工場見学や、市内小学校の職場見学、雑誌の取材撮影など多くの方に見ていただく機会をいただきました。
製作させていただくに至る経緯などを説明させていただき、その信仰心に深い頷きをされていたのが印象的でした。

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東京まで納入は第一製作部という別注製作部の2人の職人が担当しました。大切な神殿を車で運び据付し既存の神殿を持ち帰ってくるという内容です。

既存の神殿は神社様にてお焚きあげをしていただきました。

 

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三重県の”白龍辨天山 真福院”様のお社と鳥居・玉垣・春日灯篭・
絵馬掛け台・旗立台などを新しくさせていただきました。

 

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20年前に作らせて戴いて今回御遷宮を迎えられるにつき、また宮忠でお仕事をさせていただきました。
20年経ってまたお声掛けいただき誠にありがたいことです。

 

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据付最終日に清めの雨の降込みもいただき、新しく建てた鳥居の
足元の地も固めていただき、この先20年どうぞよろしくお座りくださいませ。

 

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宮忠ホームページをご覧頂いて岐阜県よりお電話くださり、既存の玉垣や鳥居が傷んできたので新しくしたいとのことで、今回のお仕事をさせていただきました。

 

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先ず現地へ行き、玉垣と鳥居の痛み具合を見て、採寸や現場の地形などの確認です。既存の玉垣は地面の傾斜に添った形で作られていましたし、基礎もしっかりしていなかったので、玉垣は基礎工事から考えました。

 

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鳥居は反対にコンクリートで巻かれていました。(写真6) 工務店の方が鳥居を設置しますとよくこのように足元をコンクリートの基礎で巻いてしまうのですが、これは後々のことを考えると使いにくいので、コンクリートの基礎は玉垣とは反対に撤去しました。木製の鳥居はどうしても10年が耐用年数の目安になります。

 

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当地伊勢では各町内の宮さんなどは20年で新しく作り直し(遷宮)、中間の10年目を中遷宮(なかせんぐう)といい、神殿の少し傷んだところの修理や鳥居・玉垣の修理または新調をします。 木製鳥居の場合どうしても地面との接点(GL)の柱部分が傷んでしまいます。これは掘っ立てでもコンクリート巻きでも同じです。ここから痛んできます。地中は思いの他傷まないものです。 そんなことからコンクリートで巻いてしまうと鳥居を撤去して新しく設置するにも大事になりますので、宮忠の場合、鳥居は掘っ立てで設置します。(ビルの屋上など例外もありますが・・)

 

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新しい玉垣の足元もすっきりしました。 今回は時期的にも日の短いときでしたので、完成したのが日没後となってしまい完成写真を撮れなくてこのページに載せられないのが残念です。施主様や昼食をお世話になったお隣のラーメン屋さんのご主人には懐中電灯や車のライトで照らしていただいての仕上げ作業になってしまいご迷惑をお掛けしてしまいました。しかし、完成したときにはお喜びいただけなによりでございました。ありがとうございました。次回からは照明の用意も整えていくようにします。

 

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福岡県柳川市から伊勢の神具店なら3年越しの想いを形に出来るはずと、

九州から伊勢まで足を運んで下さって、今回のお仕事をさせていただく運びとなりました。

神殿はG-101-75号、総幅2.1m、総行1.6m、総高さ1.83m、写真のように運ぶのには大人が8人掛かりでやっと動かせる重さです。

 

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鳥居は檜材白木造りの内宮鳥居、春日灯篭はGF101-21号、玉垣も桧製です。

4tトラックに積み込んで行きは大阪からフェリーで、
帰りは交代で運転して陸路約900km10時間掛かりで走ってきました。

長い道中も大きなお仕事を無事納めさせていただいた安心感と、お客様にお喜びいただけた喜びとで充実感一杯の中に楽しく走らせていただきました。

 

 

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現地にて組立・据付作業をしているときに、現場横の細い道が小学校の通学路になっているのか、
次々に来る沢山の子供たちが真新しく据えられた神殿を見て「ピカピカやー!」「すごいー!」と言いながら
手を合わせて頭をぺこりと下げていくのを見て、こちらが緊張感をおぼえました。

 

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数有る神具店の中で宮忠にお声掛け下さいまして誠にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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「さやたて宮 G305?60号」をご注文いただきまして製作いたしましたのでご紹介させていただきます。

このG305さやたて宮は正面が2枚観音開戸になっていて、この建具の内側にお供えが出来るスペースを取ってあるのが特徴です。

 

 

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お供え段の下には引き出し式になった棚板が標準仕様で付いていますので、祭事のときなどに便利にお使いいただけると思います。

 

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またこのG305型は大きさの割りに価格が抑えられお求めいただきやすい価格設定になっていますので人気の有るお社です。

 

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今回は三重県津市の事業所様の屋外社殿として他に朱塗り鳥居3基と合わせて納入設置させていただきました。

 

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鳥居は入り口から3基並べて建てますので、高さが揃っているか、3本が真直ぐに立っているかなどを確認しながら建てます。土中には風などで倒れないように根絡み(ねがらみ)を十字に入れてたてます。3本が揃わなければいけないので神経を使う難しい仕事です。

 

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鳥居の柱には、地面の高さを中心として振り分けて付けられた銅板根巻きが施されています。これによって屋外に設置する木製鳥居で一番に痛みやすい柱根元部分を養生しています。土中に埋まる柱部分と根絡み材には防腐剤・防虫剤を塗布しています。

 

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鳥居の設置が完了したら正面の第一鳥居に神額を取り付けます。今回の神額には『正一位 金春大明神』と朱文字で書かれています。
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今回の現場はお社までの参道がL字型に設置され、入り口には御手洗としての水盤も用意されています。

 

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お社を据える宮台は自然石で積み上げられ、お社土台が座る部分には御影石の平板を伏せています。この平板とお社土台との間にはゴム製の水きり板が付けられています。

 

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今回は広い敷地に清清しく設置させていただくことが出来ました。ありがとうございます。

 

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末永く商売繁盛、安全操業をお見守りいただけることと存じます。こうして立派に神様をお祀りされる心が商売繁盛、安全操業に結びつくのだと思わせていただきます。

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『G101-45号高床式』木曽桧製をご紹介させていただきます。

宮忠ホームページをご覧いただいて東京の建築会社様からご注文をいただき製作させていただきました。

 

別注品で時間のかかるお仕事は納期が長くなってしまっているのですが、お話いただいたときにはお祀りいただく日が近く、その日までに納入させていただくのは難しいかと心配しましたが、発注までスムーズに短時間で進めていただき、なんとか間に合わすことが出来ました。

納入先が郵便局様でしたので、製作の進捗状況を何回か写真で報告する必要があり、出来上がる順の写真を撮りましたのでご紹介させていただきます。

 

まず、現場既存の石製宮台に寸法を合わせて神殿の図面を書きます。

既存の宮台に神殿を乗せたときに神殿の土台から宮台の天端部分が前後左右にぐるっと同じ空き(間隔)で座るように寸法出しをして作られた土台部分です。

 

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このあたりが規格品の有り物でなく、宮忠が得意とする別注品の良さだと思います。

土台に穴の開いているところに胴の柱と高欄(コーラン)の束柱(ツカハシラ)をホゾ組にて建てていきます。釘やビスなどは使用しません。

 

次に胴の柱、屋根の小屋組み部分です。

 

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長押(ナゲシ)を組み込む切り欠き、縁板の根太を掛ける穴、胴の囲い板を入れるための小穴(コアナ)、欄干を組み込むための穴や切り欠きなど、柱を丸くする前に刻んでおかなければ丸柱に加工してからでは出来ませんので、一つでも忘れて丸めてしまうと大変なことになってしまいます。この部分の組み立てにも釘やビスは使いません。

 

次に、今回は時間がないため先に銅板の屋根葺きを平行して進められるように屋根部分から製作していきました。
普段、神棚の屋根部分を良く眺めていただくことは少ないかと思いますが、宮忠の別注神殿には天地方向に並ぶ垂木(タルキ)の上に左右の方向に広小舞(ヒロコマイ)を伏せて、その上に屋根板を取り付けていきます。屋根が完成してしまうと下から覗かなければ見えない部分ですが、こんなところにも手を抜かず細かい仕事がされています。

 

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屋根の下地が出来上がりました。銅板に隠れる下地とはいえ隙間がないようにしっかりと作られています。今回はこの見えない部分ですが贅沢にも無地(無節)の板で張り上げられています。

 

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いつもですと胴部分、高欄部分を作って最後に銅板屋根を葺いて完成となるのですが今回はこれで時間が稼げます。

今度は胴部分と高欄部分を作ります。今回の神殿は銅板葺きで屋外にお祀りする神殿ですので、欄干部分は見た目に少しごつく見えますが風雨に一番よく晒され痛みやすい場所ですので、出来るだけ太くしています。また欄干は地覆(ジフク)、平桁(ヒラケタ)、架木(ホコギ)とも儀宝珠(ギボシ)柱と胴の後親柱に組み込んでいます。

 
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階段部分を昇る欄干も最近多くなってきている板を刳り抜いたものでなく、地覆、平桁、架木と一本一本別々に曲げ部分を削り出して作ったものを上下の儀宝珠柱に組み込んでいます。中央には束も入れています。この仕事は結構時間のかかる難しい部分です。しっかりと手間を掛けています。

 

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錺(カザリ)金具は手打上物・厚手銅地金本金鍍金金具が付けられここにもこだわりがあります。
この錺は京都の錺職人が手作りで仕上げた上物錺金具です。この錺を作るには、手鋏(テハサミ)や鏨(タガネ)を使って形を切り抜く職人さんが形をつくり出します。次に柄を彫る専門の職人さんに渡され手彫りで柄を入れます。彫が出来上がったら今度は鍍金(メッキ)専門の職人さんに渡され完成します。最近はプレスの錺も良い物が出来てきていますがやはり手作りの錺には及びもつきません。彫りの深さや面取りの仕口などやはり味がありますし何より落ち着きが違います。

 

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平行して葺いていました銅板屋根も出来上がってきました。

 

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この銅板を葺くのも神殿専門に葺き上げている職人さんが手掛けます。
神殿の銅板葺き専門の職人さんとは大工さんでいえば一般の大工さんと宮大工さんとの違いのようなもので、神殿独特の細かい作業やいろいろな決まり事に精通していますので出来上がりは綺麗で素晴しいものに仕上がります。

儀宝珠金具・棟持(ムナモチ)柱が最後に組まれて完成です。

 

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今回の現場は東京都内でしたので、伊勢の宮忠工場を午前2時に出発して午前9時に現場到着後すぐ据付作業をさせていただきました。神殿は胴部分と屋根部分の二つに分けて、まず胴部分を宮台に据え付けます。
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土台の下には水切り板を取り付けています。長年の風雨で神殿の土台が傷まないように工夫しています。10年ほど先には、この水切り板を取り替えるだけで土台まで取替え修理する必要が無くなります。この水きり板には地桧(植林された桧)材を用いています。神殿は木曽桧製ですがこの部分は油分が多く
水に強い地桧を使っています。長年の経験ですね。

土台がしっかりと据付できたところで、屋根部分を組み上げて完成です。
別注品として一つ一つ確認しながら作らせていただく神殿ですから既存の石製宮台の寸法にぴたっと合っています。オーダーメイドの良さですね。
 

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今回はご注文下さいました建築会社様が既存宮台の寸法・図面を送って下さり、固定用のボルトの打ち合わせや現場搬入の打ち合わせなど何度も連絡を頂き密に打ち合わせ下さいましたのでスムーズにぴたりと収めさせて頂く事が出来ました。誠に有り難う御座います。

 
これからも良い品を作るためにこだわるところはこだわっていきたいと思っています。
製造直売の宮忠だから出来ることが沢山ございます。有り物の寸法で辛抱していただくことはございません。何でもご相談くださいませ。
 
今回も素晴らしいお仕事をさせていただきありがとうございます。関係者の皆様にお喜びいただけたのが、何より嬉しいことでございます。

 

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2009年11月24日に三重県津市の武内病院様が遷宮祭を執り行いましたのでご紹介させていただきます。

病院建物が新しく完成したのを機会に別の所にお祀りされておりました外祭のお社を新しく病院敷地内に遷座されました。

昔から武内家に伝わる石神様と稲荷様の二殿です。

 

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当日は津市内の結城神社様が遷宮祭を執り行って下さいました。

先ず始めに旧のお社から新しいお社へお移りいただくために、神官様にその旨の祝詞を奏上いただき、その後関係者が玉串をお供えしてから神官様が御神体を出され白布で覆われました。

新しいお社までの道中、人の息がかからぬよう口元には覆面を着け、白い手袋をして御神体をお運びさせていただきました。

 

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新しいお社にお納めいただいてから献饌、祝詞奏上 玉串奉献と続き、この日お集まりの親類・縁者の皆さんでお祝いの杯が交わされ無事、遷宮祭が執り行われました。
今回のお仕事は以前にこの日記でご紹介させていただいた神鋼電機(現在のシンフォニアテクノロジー)様の現場でお世話になった
清水建設株式会社様よりお話を下さいましてお仕事させていただきました。新しい場所の選定から御神体の大きさの確認、お社の内部調度品、お供え用具まで詳細な打ち合わせが行われた後に製作にかかりました。

 

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確認したところ石神様の御神体が大きな丸い形をした石で、お社の扉から納めさせていただこうとすると相当大きなお社になってしまいます。
そこで宮忠の第一製作部(別注品製作担当)の主任と打ち合わせを行い考えていたところ良いアイデアが出ました。
当初、お社の胴の裏側に建具の様な扉をつけて・・と考えていましたが、第一製作部主任が胴の羽目板を可動式にすることで外観を損なわずに自然な形で納まるように考え出したのです。これはよい方法でした。これからも活用できる方法です。

今回のような案件でお悩みの方がございましたらご連絡くださいませ。
厳かな中に行われた遷宮祭と真新しく据えられたお社をご紹介させていただきました。何かのお役に立てれば幸いです。