第三章

本物へのこだわり

第五節伝統工芸品認定につながった、
忠治の功績

1994(平成6)年、「まつり博・三重’94」(世界祝祭博)が伊勢で開催されました。会場内の「伊勢志摩の技ゾーン」では、伊勢の特産品である刳物や伊勢紙の職人による実演や物販が行われ、宮忠も宮造りの技を披露しました。
この際、宮忠を含む参加企業によって、「伊勢の匠会」が結成されました。そして、各社の技によってつくられた製品が、県の伝統工芸品に認定されたのです。神棚は、「伊勢の神殿」という名称での指定となりました。
刳物や伊勢紙に比べて歴史の浅い「伊勢の神殿」が伝統工芸として認められた背景には、かつて忠治が、県や国から表彰を受けたことにより、地元で「伊勢の神殿は、伊勢の特産品」という認識が定着したことがあります。「伊勢の神殿」が広く知られ注目を集めるうえで、忠治の果たした役割は、非常に大きいものだったと言えるでしょう。

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