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大工さんになりたかった。鉋の削る音や鋸のひく音や金槌をたたく音が好きでした。

 

大きな木造の家を建て、両親に住んでもらいたかった。

宮忠に入社してからいろんな仕事を経て、今はお宮の屋根の茅葺の部分を担当しております。
この仕事は大変難しいですね。一枚ずつススキの葉だけを取り、直軽6センチくらいの大束にして、それを数種類の寸法に切り、小束にして屋根に葺きます。
その後専用のハサミで刈り上げていきます。仕上げるまでに随分時間がかかります。
茅葺の仕事をする前はお社の木取りや材料の削り、仕上げ、寸法切り、そして組み立てまでもさせてもらいました。
その他に製材にも連れて行ってもらい直軽50〜60センチで長さ5メール程の木曽桧の丸太を製材して柱材や桁材や框材・扉材などを取りました。そして商品の検品から出荷。得意先、個人のお宅へ納品といろいろ経験させてもらいました。また日曜、祝日などはおかげ横丁で接客をさせていただいています。本当に色々な仕事をさせてもらい、なかなかできない経験をさせてもらっているので大変喜んでおります。

 

お宮を作る喜び、お客様がお喜びいただく姿を見させていただく喜び。

 

自分が木取りした材料が組み立てられて、こんな綺麗に出来てきたよ!と、完成品を見せてもらった時には本当に作る喜びを感じました。また、おかげ横丁では自分の作った商品を購入いただき、お客様が喜んで帰って頂けるとなんとも言えない喜びを実感します。

関東へお宮を納品に行った時です。入社して間もなくに昼間仕事をして、その夜遅くに伊勢を出発しました。朝に現場に着き、そのまま仕事してその夜に関東を出発してやっと伊勢に着きました。そしてその朝からまた仕事した時はつらかったですね。今みたいに高速道路も便利ではなく、片道10時間位かかりました。社会人になればこれくらいは当たり前なのかと思い、先々やっていけるのか不安になったことを覚えています。(苦笑)

宮忠では年間に数百のお社の茅を葺きますが、お客様がお買い求め頂くのは選んでいただいた1社ですので心を込めてその1社、1社を造らせて頂きます。このような茅を葺く仕事は神棚造りの中でも特殊ですので、すごく誇りに思っております。

 

 

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伝統を引き継ぐことは、ただただこつこつと、こつこつと。

 

先輩から教えてもらった事は多くあります。仕事の段取りを良くすること、道具を大切にし、刃物はいつも切れるようにしていました。「店頭では売ることばかり考えず、お客様の言葉や想いをよく聴いて喜んで帰ってもらいなさい。」と教えてもらいました。

後輩に伝えたいことの一つは、怪我をしないということ。怪我をしない為には先ず基本が
大事です。それは掃除です!そこからいろんなことが学べるからです。
掃除の中には基本がたくさんあるのです。またほとんどの商品は一人では仕上げることは出来ませんし、まわりの人の力を借りて出来あがります。はじめのうちはまわりの方に恩になって仕事をさせて頂いています。続け行くことによって恩を返すチャンスがあります。
石の上にも3年と言いますから、先ずは3年続けて欲しいです。いろいろな事が見えて分かってきます。

先輩達が作ってくれた信用などを汚すこと無く、より一層良い商品を作って行きたいです。そして後輩たちには先輩やお客様から自分が教えて頂いたことを伝えて行きたいと思います。

 

どうぞ、伊勢の地へ

 

「伊勢は良いとこ一度はおいで」と歌がありますが、本当に良いところだと思います。私は大阪の出身ですが、とても伊勢が好きです。自然がたくさんあって、とても神秘的ですよ。伊勢神宮に参拝して下さい。なぜか清々しい気持ちになって帰れます。

そして、神宮の社殿は素晴らしいです!弊社のお宮も素敵だと思います。是非店頭へ見にお越しください。リーズナブルなお社との違いがわかります。

 

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平松 章良

昭和36年4月4日生まれ

昭和61年4月 伊勢宮忠に入社

目標・夢:皆様に喜んでもらえるお宮を造りたいです。

好きな言葉:ありがとう

      素直に言えるようになりたいし、言ってもらえるくらいに人のお役に立ちたい。

影響を受けた偉人:真田幸村

         強い信念を持っていて、まわりの人には優しく信頼されるところです。